健康検査数値

現在、日本人はお勤めされておる方は勤め先で、自営業や主婦の方は市町村の医院で、年一回、健康検査をして、健康状態を確認するシステムになっています。この検査で示されるのが血液関係の血圧・血糖値・中性脂肪・コレステロール値等や腎臓の機能を示すクレアチニン値、更に希望すれば癌検診や前立腺癌検診もできます。検査数値の一覧表が示されます。この数値には正常値の範井が示され境界を越えるとビックリしたり、お医者さんからは更なる検査や薬の服用を勧められます。ところが、この正常値の範囲が段々と厳しくなっているのです。基準を厳しくする度に、今まで普通に生活していた人が、不正常な数値を持った病人になります。例えば、血圧ですが、現在は心臓の収縮期血圧は120未満が「至適血圧」そして130を超えたら高血圧と言われ140にもなると、お医者さんから薬を勧められます。年を取ってくると血管が硬くなるのは当たり前で、ちょっと前までは「年齢+90」以内で良いと言われていました。すると、80才に近い私は、170以内なら正常だったのですが、今では140~150位だと高血圧と診断され薬を勧められます。私は飲みませんが‥‥

コレステロールが高いという事で、お医者さんの言われるままに薬を飲んでいたら、この薬が血管を痛めたという事で玄米食をされている方もいました。悪玉コレステロールも必要なのですが、悪玉コレステロールは酸化されやすく、酸化された悪玉コレステロールは血管を狭めるという事で嫌われます。インスタントラーメンや2度揚げのてんぷらは要注意です。酸化防止はECQ10や黄緑野菜の活用などでしょうか。このコレステロールの基準値も血圧の基準値と同様に厳しくなっています。また、前立腺がんを調べるPSA数値は変動が大きく、測定の度に、正常になったり、病人になったりするので、当てにならないと言うお医者さんもいらっしゃいます。自覚症状が出てからで十分のようです。以上のような事を勘案すると、数値が境界ぎりぎり、あるいは少々逸脱しても、頭を深刻に悩ませる必要はないようです。 検査数値が悪くても身体に症状がなければ、「生活改善の方向に向ける」という判断でいいのではないでしょうか?

頭を使うべきは、健康的な生活です。バランスのとれた食事、十分な睡眠と休養、適度な運動、禁煙や節酒などです。これを続ければ体重は一定に保たれ、血液検査なども毎回、基準値以内になります。がん検診も、必要がなくなります。がん検診で早期発見されるのはわずかだそうです。症状が出た時に検査すべきで、健康な人間が、毎年、がん検診を行うと検査被曝によるがん発生が、早期発見より多そうだと憂慮されています。「検査すればするほど健康になる」ことはありません。

健康的な生活の反対が、欲望に任せて食べたいものを食べ、外食を続け、煙草を吸い、酒を飲み、仕事や家庭のストレスで、イライラしたり、時間に追われて、リラックスできず、睡眠不足になったり、運動不足になるから不健康になって、寿命を縮めるのです。

人間は聖人君主の様に、いつも、健康的な生活はできませんが、神様や親から与えられた100年程の寿命を全うすべく、悪いと感じたことをできる範囲で改善して、健康な状態で過ごしたいもです。その為には健康診査の悪いと言われた数値を利用して、まずは生活習慣や良いと思われる食品で直すのが、身体に害のない持続的な方法ではないでしょうか。「自分の健康は自分が守る」になるよう頑張りましょう。        参考  医師・作家 久坂部羊著 「寿命が尽きる2年前」 幻冬舎刊

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