介護を避ける

店主のコラム

太平洋戦争中そして戦後において健康で問題になったのは結核でした。みんな栄養失調だったのです。それが高度経済成長と言われる1955年頃から食べ物が豊富になり激減しました。

その後、私が自然食を始めた50年くらい前からは生活習慣病(糖尿病や高血圧)などが増加し、これは食べ物が洋風化したために起こった病気だと言われました。当時、私は森下敬一先生の「肉食亡国論」を一生懸命読んでいました。そして、この生活習慣病はずーっと続き、間にコロナや風邪の流行もありましたが、医療の発達もあり生活習慣病の患者が要介護になり、“75歳以上の3人に一人は介護が必要”だとか言われます。そして“介護保険という税金がどんどん上がる”という構図になっています。

一方で元気な方は65歳以上でも約1/4の方が働いています。なかには、80歳、90歳でも
働いているのです。介護になる人と働いておられる方の違いは何かを調べてみました。

最近の論調は生活習慣の違いです。
運動習慣        

・食生活・・・・バランスのとれた食生活    
・睡眠ストレス管理
上記の3つが第一番目に挙げられています。
私が営業しています食生活についてはバランスのとれた食生活が生活習慣病(糖尿病や高血圧)になりにくく、健康寿命が長くなるという論調です。炭水化物、脂肪、タンパク質、ミネラル、ビタミンをバランスよく摂ることが推奨されています。これが栄養大学や農業大学の先生方の論理です。

特に指摘されているのはタンパク質、ミネラル、ビタミンの不足です。このタンパク質、ミネラル、ビタミンが適量取れるように工夫するのが介護される人になるか、長く働ける人になるかの違いではないかという論調になっています。結論的には、動物性食品も必要となり、「肉食亡国論」の50年前とは、だいぶ変わってきております。

介護されるのも不慮の事故や、ある程度の年齢(95歳以上ぐらいかな?)ではやむを得ないと思
うのですが、普通に生活をしておる人が、できるだけ介護を遅くするには、やはり生活習慣を日頃から、根拠のある常識的な方向に向けたいものです。

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